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リテール依存からDTC主導へ — パナソニックのマーケティング変革
Panasonicの単一プロジェクトを起点に、マルチブランド×マルチデバイスのDTC成長エンジンへ進化。精緻なターゲティングと差別化でROIを最大化。
当初はPanasonicの単一プロジェクトとして始まった取り組みは、やがて高度な統合運用へと進化しました。対象は、LUMIX、Technics、そしてPanasonic本体の3ブランド。電子レンジやシェーバーから、テレビ、カメラ、ポータブルスピーカー、象徴的なターンテーブル、さらにはBlu-rayプレーヤー、ベビーモニター、アイロンに至るまで、生活のあらゆるシーンを網羅する幅広い製品群を扱うことになりました。
転機となったのは、DTCおよびEコマースへの本格参入です。Amazon、Walmart、Best Buyといった既存のリテールパートナーに加え、自社主導の販売チャネルを強化。狙いは、高い利益率と、何にも代えがたいファーストパーティデータの獲得でした。
しかしその裏側には、大きな課題がありました。3ブランドを横断し、カメラ、オーディオ、キッチン、パーソナルケアといった複数カテゴリーを同時に扱いながら、それぞれ異なるターゲットとメッセージを設計する必要があったのです。たとえばLUMIXだけでも複数モデルが存在し、それぞれに専用のクリエイティブとメディア戦略が求められる。ブランド間・製品間のカニバリゼーションを防ぐことは、最重要課題でした。
私たちは5C分析(Consumer/Category/Culture/Competition/Company)を軸に、ホワイトスペースとブルーオーシャンを特定。この洞察をもとに、精緻なメディア設計とクリエイティブ開発を推進し、各製品が“選ばれる理由”を明確化しました。フルファネルでの統合思考を徹底し、高価値ターゲットへのアプローチにおいては従来にとらわれない手法も積極的に採用しました。
その結果、DTCおよびEコマース領域のROIは飛躍的に向上。
一部製品は単体で大きな成果を上げる一方、他製品もハロー効果を生み、AmazonおよびPanasonic双方での売上増加に貢献しました。
さらに、全カテゴリーのデータを統合したリアルタイムダッシュボードを構築。クライアントは「何が、いつ、どこで機能しているのか」を即座に把握できる環境を手にしました。
現在も私たちは、PanasonicおよびGoogleと連携しながら、現場での改善を継続しています。
基準は年々上がり続けていますが、私たちはその一歩先を走り続けています。
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